七夕の季節になると、笹にカラフルな短冊を吊るして願いごとをする光景が見られますよね。
では、なぜ私たちは「笹」に「短冊」を吊るすのでしょうか?
実はこの風習には、深い意味と、日本人の“祈り”の心が込められているのです✨
🎋笹は神聖な存在。願いを天へ導く橋
笹は、古来より「まっすぐ天に向かって伸びる」「強くて清らかな植物」として神事に使われてきました。
邪気を払い、神さまとの“橋”となる植物とされ、願い事を天に届けてくれる存在と信じられていたのです🌿
そのため七夕では、「短冊に願いを込めて、笹に託す」ことで、その想いが空の神さまに届くと考えられてきました。
📝五色の短冊に込める想い
短冊の色は「青・赤・黄・白・黒」の五色が基本。これは陰陽五行の考えに基づいており、バランスと調和を象徴しています。
芸事の上達や家族の健康、平和を願うなど、願いの種類に応じて色を選ぶこともあります🌈
そしてこの「想いを文字にする」行為は、ただ願うだけでなく、自分の気持ちを整理し、祈りの形を可視化するという意味もあるのです。
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🎎人形に込めた想いも、短冊と同じ
人形もまた、私たちの心を映す存在です。
子どもの健やかな成長を願って贈られたり、大切な思い出を共に過ごしたり…
長年そばにいてくれた人形には、たくさんの「想い」が宿っています。
そのため【日本人形供養】では、ただ処分するのではなく、
「ありがとう」「元気でいてね」といった感謝や祈りの気持ちを込めて、丁寧に供養します🕊️
まるで七夕の短冊のように、人形にも“想いを託す”ことは、日本人の美しい心の文化です。
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🌟願いも想いも、天へと届けよう
短冊に願いを込めて笹に吊るすように、
人形にも感謝と想いを込めて、丁寧に送り出してあげる――
それが、【人形供養】という優しい風習です。
今まで一緒に過ごしてくれた人形たちに、
「ありがとう」と書いた短冊を添えて、供養してみてはいかがでしょうか?
心がすーっと軽くなり、大切なものを次の世界へつなぐことができるかもしれません✨